Coffeeブレイク2
コーヒーが大好きなunizou。
仕事をリタイアしたら、こだわりのある喫茶店を開いてみたいなんて思うことがある。
コーヒーを入れるごとに、ミルで豆を引き、銅製のポットでお湯を温め、ネルフィルターでコーヒーをおとす。
銅製のポットは注ぎ口が細くて、ハンドドリップに最適、ネルフィルターの起毛がコーヒーの粉を優しく受け止め、十分な蒸らしが味と香りを最後の一滴まで逃さない。
もちろん、豆はその日の気分で。
そんなこだわりの喫茶店がunizouの家の近所に1軒ある。
とあるビルの2F、意識しなければその存在に気付かないほどひっそりとしてその店は存在する。
「カラン」という鐘のチャイムと共に店の中に入る。
10年からそのままであるかのようなお店のたたずまい。あめ色の家具たちがそう思わせる。コーヒーのこうばしい香りとサイフォンからたちこめる湯気につつまれて、なんともやさしい雰囲気だ。
カウンターに座り、オリジナルブレンドを注文。
ゆっくり時間をかけて一杯ずつおとしていくその所作の1つ1つが、ショーのようだ。
そして、目の前に差し出される1杯のコーヒー。
何十種類もあるカップ&ソーサーの中から、マスターがお客さんの雰囲気にあったものを選んでくれる。
そのときはウェッジウッドのターコイズ。
なんでこのカップを選んだのかなとマスターの感性を想像するのも面白い。
とても優雅で落ち着いた時間だ。
毎日忙しく過ごしている現代人。たまにはこんなひとときおすすめする。
(余禄)
この喫茶店常連の友人のぼやき。
自分はいつあのお店に行っても同じカップなんだ。
スーツのときもカジュアルなときも。
スーツだって色を変えてるのにさ。
どうしてマスターにとって、私は何を着てもイメージが変わらないんだろう。