ワーク&ライフバランス

 今日、笑うに笑えない話を知人(ニックネームを「おね」という)から聞いた。
 おねの話の主役は、おねの上司たちのことである。
 どんな話かというと、その上司たちは、ことあるごとに部下職員であるおねにパソコンの使い方から、仕事のことまで、のべつ幕なしに聞いてくるという。
 だから、彼らは部下に指示・命令する時間よりも、部下に教わっている時間の方が長いくらいだという。
 おねは優秀な人なので使われてしまうのも無理からぬことかもしれないが、おねなりに一日の段取りをして仕事に臨んでいるので、「いたく迷惑」なことだと激昂していた。
 「もう少し、勉強してよ!!」って言う感じらしい。
 パソコンについては、年長者は、「機械には弱くて・・・」と言えば、たいてい許されていると思っている。
 でも、若手職員がパソコンで文書作成が出来なかったら、きっと、彼らは、若手職員を干してしまうだろう。
 パソコンが苦手なら、手書きすればいいと思う。
 「俺は、仕事は出来るが、パソコンは必要ないので、手書きで通す。」くらいの、気概があれば尊敬の対象である。
 しかし、それはしない。
 だったら、パソコンの本でも買って、きちんと勉強すればいいのに、それは絶対しない。
 独学が嫌ならお金を使ってパソコン教室に通う方法もあるが、そんなことは絶対ありえない。
 おねに聞くところによると、その上司の一人は、釣りに野菜作りなど趣味が広いのだという。
 仕事オンリーなのもどうかと思うので、趣味に一生懸命励み、お金を費やしているのはいいことだと思う。
 ほかの上司も、きっと仕事以外のことには、お金を費やしているに違いない。
 おねの職場には酒を飲むために、お金を費やしている上司も多いという。
 そういったことには、お金を湯水のようにふんだんに使うのに、いざ、仕事に関連してというと、けち臭い人間になってしまうのはいかがなものかと思う。
 仕事に対する基本的な姿勢が出来ていないとしか思えない。
 「ライフ&ワークバランスを重視して、これからの人生を送りましょう!」と言われているそうだが、おねの上司たちには、もう「ライフ」はもう良いから、「ワーク」への取り組み姿勢をきちんとしなさいといいたいくらいだ。
 unizouはそんな人たちが上司になる組織に危機感を覚えるだけだが、実際にその組織で生きているおねは、泥舟に乗っているような感じかもしれない。
 おねには、いずれ組織の中心人物になって、自己啓発にお金を使うかっこいい上司がいっぱいいる組織になるよう牽引していってもらいたいものだ。

【余談】
 unizouは、多くのサラリーマンが、自己啓発にお金を使わないのは、サラリーマンの給与所得控除のせいかもしれないと思っている。
 国は、徴税コストが安くなるから、給与収入に対する必要経費として一定割合の給与所得控除を認めている。しかし、実際に、その給与所得控除に見合う必要経費を使っている人は少数だろう。 当然、仕事に関連した自己啓発にお金を費やすこともないのだと思う。
 知らぬ間に一定の割合で認められているので、生活資金として使うことや飲むことに使うほうが多いのだと思う。
 unizouも反省しなきゃ・・・。