リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない
中小企業診断士の資格取得の勉強を始めてから、「いつも良く出てくる名前だな。」と感じている名前が二人いる。
一人は、P.コトラー。
今日、本屋に出かけたら、マーケティング関連書籍のところに「著書がうわぁある〜、ある〜」っていう感じ。今まで、全然気にしていなかった書棚が、身近になった気がする。
ちょっと、高くて手が出ないけど、いずれは読んでみたい。
もう一人はP.F.ドラッカー。企業経営理論の問題集をやっていたら、P.コトラーのマーケティングの定義に関連して、P.F.ドラッカーの「マーケティングの究極の目的はセリングを不要にすることである」というのが出ていた。
P.F.ドラッカーに興味が湧いたので調べることに・・・。
今は便利な時代で、「P.F.ドラッカー」でインターネットを検索すると、たくさんの情報が出てくる。「マーケティングの究極の目的はセリングを不要にすることである」については、
マーケティングとは簡単に言えば「売れる仕組みをどうつくるかを追求する」ことです。売れる仕組みづくりとは,イメージ的に表現すると,「売り込む努力をしないでも勝手に売れてしまう状況」を作り出すことです。(http://www.siip.city.sendai.jp/bpep/initio/vol18/no18_3.html)
という解説があった。
そのほか、Port of Effective Management (http://www.portem.co.jp/newpage2.htm)というホームページには、「ドラッカー名言録」がある。
その中の一つ、ドラッカー名言録54「リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない」(http://www.portem.co.jp/meigen54.htm)には、unizouの過去の経験を思い出してしまった。
数年前のこと、3人の部下を持って仕事をしていた時期があった。
配属された部下、unizou自身も含め全員が異動したばかりの、仕事の内容はともかく、環境そのものに慣れないところでの立ち上げだった。
部下のうちの一人は、年がいくつか上の年長者で、その仕事の経験もありまじめに取り組んではいるものの、どこか偏屈な感じというか、斜に構えている感じの部分がある人物だった。
ほかの二人は、年が若くまじめだが、その仕事の経験がない二人だった。
unizouはと言えば、仕事の経験はあるものの、こんな形で部下を持つのは初めてだったので、勢い肩に力が入っているというように見られても仕方がない感じだったかもしれない。
しかし、実際は、ある程度自分なりの仕事のスタンス、ビジョンは持っていたので、それをいかに3人に伝えるかに腐心していた。だから、三人それぞれだったり、三人一緒だったりだが、良く話を聞いた。10分程度のつもりでも、いざ話をしてみると、簡単に30分は過ぎてしまった。
それだけ、仕事上の多くの問題点を部署として抱えていたからであるが・・・。
そんなやり方に不満があったのか、それとも、人間的に好きでなかったのかわからないが、当時、部下(特に年長者の部下)から好かれているなと感じたことはなかった。
しかし、先日、ある知り合いが、その年長者に会ったとき、その人物は、「unizouのことは好きじゃないけど、感謝している。」と言っていると聞かされた。
年長者にそう言われたというのを聞いて、心なしか嬉しかった。
ドラッカーの当時のリーダーは、編集長や投資銀行のシニア・パートナーなどであったが、各人の仕事を懸命にこなし、成果を出すことにのみ専念していた。彼がこれらの人々を尊敬したのは、各3人とも、流儀は異なるが、部下の人間としての力と、「強みを十分に仕事に活かさせ、弱みを介入させない」ことを本能的に悟っていたからだと述べる。http://www.portem.co.jp/meigen54.htm
今日、ドラッカーの名言を読んで、自分の流儀に多少自信が持てた。