「化石の上司」とパワーハラスメント

 さて今日は月1回恒例の同期との定例会だ。
 10/20付のブログ「パスタと関連多角化」でお店の予約について書いたが、その定例会当日。
 メンバーはunizouを含めて4人。
 仕事のこと、家族のことや趣味のことなど話題には事欠かない。お酒をのみながら、おいしい食事を食べるのも楽しみのひとつ、ワイワイとにぎやかだ。もう定例会と称してして始めてから、もう5年以上になる。
 今日聞いた話で、驚いたのは、神奈川支店で働いているWさんの会社での出来事。
 ある日、取引先と電話をしていたWさん。話の流れの中で、偶然、前回の電話で確認した事項に誤りがあることが判明した。Wさんが誤解していたのだという。誤りが見つかってよかったと思い、取引先に再度詳細にわたって説明を求め、改めて内容を確認した。幸い、誤解といっても、枝葉の枝葉のような部分だったので、取引先に迷惑かけることもなく、事無きを得た。
 早速、先日上司に報告した内容に誤解があった旨を上司に報告し、Wさんは自分の非を認め、謝った。
 すると、上司は、机から30センチの定規を出し、それで机をバシバシとたたきながら、「おまえは、馬鹿か!」とフロアに響くような大声で怒鳴ったというのだ。
 これにはWさんもびっくりしたという。上司の行動が、あまりにもWさんの想定外であったため、上司に対し、「恐い」とか「むかつく」といった感情の沸く間もなく、狐につままれたようにきょとんとしてしまったのだという。
 日頃から眉間にしわをよせ、だんまりを決め込み机に座っている専制君主タイプ。やたらと実績を気にし、ベテランの域に入る部下にまで、こと細かく進捗状況を詰問する。それゆえ、Wさん含め、部下は、毎日、上司の様子にピリピリしているのだそうだ。
 怒鳴られ、席に戻ったWさん、同僚からいたく心配された。こんな状況下ゆえ、部下同志の結束は固い。
 Wさん以外のunizouら3人は、あきらかにこれは「パワーハラスメント」じゃないかと指摘。そして、今どきこんな上司もいるのかと悲しくなった。
 「化石な上司」。
 パワハラは、上司が、そもそも部下の指導育成や業務上の命令をする立場にあり、その業務上の立場を利用して、部下に精神的苦痛(高すぎるノルマ、言葉の暴力)を与えることが多いため、表面化しにくい。また、上司を管理する者から見ると、目標も高く熱心な上司にも見える点も問題だ。   
 この1年ただ我慢すればいいのか。相談するにも誰のもとへ行けばいいのか。そう考えるとなかなか良い考えが浮かばない。そこにパワハラ問題の根の深さを感じた。
 部下は上司を選べない、そのまた逆もしかり。
 上司(管理者)教育に、もっと企業は力を入れる必要がある。