いまどきの若者と上司

 unizouのところにも、若手社員がいる。今日は、そんな中の一人、M君に仕事を依頼し、出来上がった書類を持って本社へ出かけた。本社で行われている全国会議の資料として配付する必要があったからだ。

 M君は、今年の異動で宇都宮支店から異動してきたのだが、入社してからも間もない。
 しかし、やる気もあり、素直なものの見方をして、実直に仕事に取り組んでいる人物である。

 そんな彼に、朝早い時間から、一昨日紹介した中島孝志著者「『問題解決』ができる人できない人」で言っている「『疑問力』を持ち続けなければいけない。」ことを、本を読んでもらいながら話した。
 彼は真剣に読んでくれて、何か感じとってくれたようだ。その後、二人仕事に戻った。

 よく、「いまどきの若者は・・・?」ということを耳にするが、今、口にしている人たちも過去に同じように言われ、そして、今、言われた本人が口にしている。どの時代も若者に対する目は、自分たちのことはさておき厳しい。

 しかし、現実は言っている人たちのほうが、「いまどきの若者よりひどい」ことがしばしばだ。
 以前にもブログに書いたが、パソコンのできない人、わからないことがあると調べもせずに聞いてくる人、unizouの会社はジョブローテーションが多いのだが、着いたポストに本気で取り組まない人、旧態依然を良しとする人などいまどきの若者よりずっとひどい人ばかりで、偉くても会社の中の産業廃棄物みたいな人がいかに多いことか。

 そんな産業廃棄物みたいな人たちを見て、若手社員のやる気が出るのか。
 中谷彰宏氏の著者「こんな上司と働きたい」の「キャリアターゲットを作る。」という項でこう言っている。

 若手社員にとっては、10年後、20年後、会社がどうなっているかということより、10年後、20年後の自分がどうなっているかということのほうが、より切実な問題なのです。上司は、10年後、20年後の自分の姿なのです。
 5年経ったらああなりたい、10年経ったらああなりたいというキャリアターゲットを、どれだけ作ることができるか、その会社が10年後どうあるか、20年後どうあるかという具体的な指標になっていくのです。

 そして、「部下に勉強しろというなら、上司が勉強する。」の項でこう続く。

 部下は上司の鏡です。・・・(中略)上司から、部下に伝達されるのは遺伝子です。中間管理者の仕事は、部下に遺伝子を伝達することです。勉強が嫌いな上司に、勉強好きな部下が、突然変異的に生まれることはないのです。

 尊敬もされない上司の下で、部下だけにやる気を求めるのは愚かなこと・・・。
 本社での会議から戻って、今日M君に朝見せた中島孝志著者「『問題解決』ができる人できない人」をかばんにしまおうと思ったら、・・・・ない?
 本社への往復途中で落としたかな?と思いつつ、M君に聞いた。しっかり、M君に渡し放しで、彼の机の中に・・・?
 彼も勉強しようとしたのだろう。頼もしい彼に免じて良しとしよう。
 それより近いうちにプレゼントしてやろうかな。