脳の曲がり角も30歳

 最近、大人向けの「ドリル本」が流行っていると言う。こないだ実家に帰ったら、母が計算ドリルをやっていてびっくりした。「ボケ防止のためよ!」などといって、黙々と机に向かっている。
 確かに最近unizouも物忘れが多くなった。「あれ何だったっけ」とか「あの人誰だったっけ?」なんてことがやたら多い。最初は「度忘れした!」なんて言ってたけど、昔話を一つ語り終えるのに、「度忘れ」が2つも3つもあっては聞いているほうはたまらないよな。勉強をしていても、若い頃の暗記のスピードに比べたらその衰えを感じずにはいられない。
 そんなunizouが勇気付けられた!サンケイリビング新聞社が発行しているフリーペーパー「Livingリビング」の記事の中にそれはあった、「脳力アップはまだまだできる!」。
 よく女性が「お肌の曲がり角」と気にする30歳は、脳にとっても曲がり角なんだそうだ。   
 私たちの体は、約60億個の細胞が集まってできていて、肌の上皮細胞も脳の神経細胞も、年とともに同じように老化していくため、30歳を過ぎたら、脳にもお手入れが必要になる。
 でもうれしいことに、以前は、脳の神経細胞は大人になったら減ると言われてきたのだが、最近の研究で、年を取っても新しい細胞(新生ニューロン)が生まれること分かっていて、記憶力・集中力・抗ストレス力は年とともに衰えても、逆に決断力・発想力・コミュニケーション力のように年を経るにしたがって熟成されていく力もあるという。脳の中にケーススタディーが蓄積され、困ったときに過去の事例を引き出して、「適切な判断」ができるように。
 脳は年を取っても成長しているのだ!
 となると、年とともに衰えていく脳力をどう食い止めるか?物忘れをどう防ぐか?が大事だ。
 記事によると、物忘れとは、「思い出せない」から起こるのではなく、多くの場合、「しっかり覚えようとしていない」から起こるのだそうだ。例えば、初めてのデートは良く覚えていても、5回目、10回目となるとあまり覚えていないように。年齢や経験を重ねていくと、身の回りのことに新鮮味がなくなり、ちゃんと覚えておこうとしなくなってしまう。
 ドキッ!自分自身、確かに話半分に聞いていると全然記憶に残らないし、興味をもって聞こうとしても話の先が読めたりすると、注意深く聞くことをおっくうがったりしている。
 物忘れ防止の秘訣は、何より好奇心をもち、新しいことを吸収しようとすることだそうだ。
 診断士の勉強では、暗記しなければならない新しい用語が次から次へと出てくる。飽和状態も近いかもしれない。でもそこは、成長する脳力(熟成されていく発想力)に期待して、試験対策用の暗記が必要な用語群を実務経験と絡めて理解し、覚えていこうと思っている。
 脳の曲がり角は30歳。でも脳力アップはまだまだできる!