東京−大阪間は10Kg

 今日、「駅すぱあと」の10月改訂版をインストールした。
 「駅すぱあと」は、出張の路程を調べたり、交通費を計算するのに活用させてもらっている。インストールは月初の恒例作業なのだが、今回の配布された「改定ダイジェスト」を見てちょっと驚いた。
 というのも、今月版から、探索結果表示に「CO2排出量」を追加するのだと言う。説明文には、「皆様が移動に鉄道を利用することで、二酸化炭素の排出量が自家用乗用車に比べてどのくらい削減できるかの目安としてお考えください。」とある。
 早速「東京駅−大阪駅間」で試してみる。
 出た出た!いつもの所要時間(3時間33分)、片道金額(13,980円)に加えて、CO2総排出量(10.0kg)。しかも、ちゃんと自家用乗用車利用時(96.2kg)が併記されている!
 最初なので、マニュアルアイコンをクリックして詳細を読んでみる。
 マニュアルの例も「東京駅−大阪駅間」、ちょうどよかった。ちなみに、このケースで飛行機を利用した場合のCO2総排出量は59.5 kg。なんと、鉄道と自家用乗用車では、二酸化炭素排出量に86.2 kgも差があるのだ!
 鉄道を利用した場合の効果については、約86kgの二酸化炭素を森林が吸収しようとした場合を例に説明されていた。まず、スギの木が1年間に吸収する二酸化炭素量は約14kg(年間)であるという(意外と少ない!)。「東京駅−大阪駅間」を自家用乗用車でなく鉄道を利用すれば、1回の利用で、スギの木6本が1年間に吸収する二酸化炭素量以上の量が削減できることになる。
 マニュアルを読んで思ったのは、意外とスギが吸収する二酸化炭素の量が少ないこと、一方排出するのは、どの手段を選んでも多いこと。産むは易しということか。
 出張経費は、我が社の厳しい台所事情、実際のルートはどうあれ、一番安いルートで経理に請求するのが掟。でも目に見えない環境コストを加算したらどうなるのだろう?社内規則が、「『CO2総排出量』の一番少ないルートで請求してください。」になったら、それはそれで面白い。
 ちなみに、10月は、ごみを減らすための「リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進月間」なのだそうだ。これも今日たまたま、朝刊に入っていた地域情報誌でも目にし、社内報でも目にした。リデュース=ごみを出さない、リユース=くり返し使う、リサイクル=再び資源として利用する。ちょっとした工夫や取組みなど、一人ひとりの行動が、大きなごみ減量や、限りある資源を大切にする循環型社会の実現につながる。
 帰社する際のごみ捨てに妙に気合いが入ったことは言うまでもない。