弱小チームと管理論

 先週の土曜日に講義を受けて、企業経営理論の講義も半分を終了した。
 ここまでの講義を受けて、中小企業診断士の資格を取るための勉強をしたことで、実務で経験していることが何の根拠もなく、それぞれの人のやり方で行われていることを実感した。
 特に組織論は、十分に理解していれば、もちろん効率性だけを求めるだけではないが、お互いに嫌な思いをせずに、仕事に打ち込める環境を作ることが可能になるのではないかと実感しているところである。
 折角、いろんな臨床を重ねて研究した結果があるのに、旧態依然としたやり方(人それぞれが、モチベーションを持って工夫し、そうでない人は落伍者、うまくいかないのは、ノミュニケーションが足りない。)で、成果を求めている企業がいかに多いことか。もちろん、わが職場も一つであるが・・・。

 経営者や管理者のマネージメントと個々の社員のモチベーションの高さが、いい仕事を成し遂げ、消費者にも受け入れられる製品やサービスの提供を可能にするのだと思う。
 そのためには、組織をしっかりしたものにしないといけない。
 ただし、官僚制組織(合理性を求める組織原則に基づく組織構造は、官僚組織に近い組織になるというが、今では、柔軟性に乏しく硬直化したものになっており、セクショナリズムも発生しやすい。)にはならずに、環境変化に柔軟に対応でき、秩序を保ちながらも、没個性にならずにそれぞれの個性が生かされる組織が必要だと思う。

 特に管理者になる人は、企業経営理論をきちんと勉強してから、管理者になってほしい。
「権限が与えられているから、部下が言うことを聴くのは当たり前」、「部下が仕事をできないのは、部下に能力がないから」ではなく、それぞれの社員の個性を将棋の駒のように見抜いて、大胆かつ繊細に仕事をしていくような上司に出会いたいものだし、自分もそうなりたいと思う。

 いい選手が一杯いて、勝つことが当たり前のチームの監督より、さまざまな個性や能力を持ったチームの監督のほうが、監督冥利に尽きるというか、その醍醐味のほうが人間としてはしびれてしまうのだけれど・・・。