時間

“資格”を取るという意気込みは、実際の生活の中では、空回り気味である。
 こんな調子で大丈夫だろうか(日々、机に向かって、あるいは隙間時間を利用して勉強すべきという意識も強い。)という気持ちにもなるが、実際、講義を受けている内容は、実社会を経験した人間にとって、“目から鱗”となることが多く、楽しみながら学んでいるという感じである。 
 昨日書いた「甘栗工場=ホーソン工場」も然り。
 過去の経験(モニター・甘栗バイト)すら、今学んでいる企業経営論に照らして考え直してみたりする。そういった意味では、今という“時間”だけでなく過去の時間も含めて“時間”を有効に使っていると言えるのかもしれない。
 もちろん、自分を褒めるわけではないが、人生を無意識のうちに流さず、過去、そして現在の実際の生活のその時、その空間に感じたことを、“学問的”でなくても自分なりに体で感じ、考え、悩んでこれまでやってきたし。

 今の職場についての関心事は、なんと前回講義に出た“ナレッジマネージメント”。
 我が職場は、2年から3年で担当者が変わる非常に非効率な職場である。
 担当者が変わるたびに、その引継後の事務量が新任者に多大な負担をかけるとともに、職場全体の事務の質的な向上を阻害していると感じていた。
 この引継ぎ後の事務量を軽減し、軽減した事務量を事務全般の質的な向上に向けられないかということが、今、最大の関心事悩みの種でもあり、そのために各自のノウハウをマニュアル化するなどナレッジマネージメントの導入により解決できないかと考えていたところだった。
 しかし、「一体化度と無関心度(これも前回の講義に出た!)」の基準で我が職場を判断してみると、一体化度(組織の構成員の価値観や目的が組織の理念や目的とどの程度同一であるか)はかなり低く、無関心度(命令に対しどの程度受動的に行動するかという程度)はかなり高い、活性化されていない職場であることが、ナレッジマネージメントの導入よりもっと深刻な悩みの種であることに気づき、・・・。
 さて、担当者が、日々自分のやるべき仕事に追いまくられて、組織の理念や目的のことは一向に関心がないということを改善することを始めねば・・・。

 中小企業診断士の知識、仕事の広さに深く感じ入りながら、毎回、こうして昔経験したことや今起こっていることを思い浮かべながら講義を受け、有意義な“時間”を過ごしている。