アイスまんじゅう

 ちょっと前まで、たらみの“ナタデココヨーグルト”(http:p://www.tarami.co.jp/seihin/kirari/7200_2.html)にハマっていたが、今、九州名物“アイスまんじゅう”にハマっている。仕事からの帰り道、小腹の虫押さえにと、夜遅くついついコンビニに寄ってしまうのだが、そのとき見つけたのが、この代物だ。パッケージに“モンド・セレクション金賞”とは書いてあるものの、名前も聞いたことが無いメーカーだったし、普通の小豆バーや小倉アイスを考えれば、こんなにハマってしまうなんて意外だった。少なくとも、一度食べて、二度まで・・・という感じにはならなかったと思う。
 でも、食べてみると、第一に小豆がいい。小豆のしっとり感がたまらない。そして、まわりのバニラアイスも!濃厚なミルクをたっぷり使ったといった感じで、小豆との相性が絶妙なのだ。 
 作っているのはどんな企業・・・?
 福岡県久留米市にある丸永製菓株式会社・・・?(http://www.marunaga.com/
 創立年月 昭和8年4月
  ■資本金 1,488万円
  ■事業内容 アイスクリームの製造及び販売
  ■従業員 160名(正社員)
  ■販 路 全国一円 及び 海外  
  ■本社・工場 製造工場棟2棟 延敷地面積9,200m2 工場3,500m2 
 えっ・・・資本金1500万円弱で、従業員は、正社員が160名?
 中小企業庁のホームページ(http://www.chusho.meti.go.jp/teigi/index.html)で中小企業の定義を見ると、製造業その他であれば、「資本の額又は出資の総額が3億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人」と定義されていてまさに正真正銘の中小企業!!!
 決算状況は調べてみないと分からないが、関東、東北、北海道まで工場を開設、営業所も同様に販路を広げている上向きの会社ではないか。
 たかがアイスなのに・・・。なにが、この会社をこういった状況にしているのか・・・?
 思うに、他にない付加価値(味)なのだと思う。
 これは、“競争優位の戦略”の中で品質において“差別化戦略”が図られているということなのだろう。この会社にしてみれば、おそらく差別化戦略を採るなどということを考えずにやってきた結果であると思うが。
 それから、現在の経済では、流通にかかるコストが、飛躍的に安くなったことも挙げられると思う。つまり、遠方の消費者の価格に影響しないほどの安さになっているのだと思う。
 この企業のように中小企業が弱者とは言えない。経営者の感覚が優れていれば、規模を大きくしなくても、継続企業として消費者に満足(私の場合は、おなか一杯の幸せ)を与えることができるのだ。くれぐれもバブル経済の時のように、何が何でも多角化戦略などで規模を大きくしようとせずにじっくり地に足をつけたやり方で、これからも、ずっと、私のおなかに“おいしさ”を届けてほしい。