「組織の構成原則」に逆らう職場

 今日は、「企業経営論」2回目の講義。先週の「経営戦略」に続いて、今日は「組織論」。

 ボリュームがあって大変だけど、内容が面白い。中小企業のコンサルティングのために勉強しているのに、ついつい今の勤務先のコンサルティングになってしまう。

 「組織の構成原則」 (=有効な組織を設計するにあたっての5つの基本原則)なんて、うちの会社はどれも×だな。

「①専門化の原則」
→仕事の効率的遂行には、習熟が必要であり、職務を定義し担当者の専門的能力を向上させることが必要。よって組織構成員が担当する職務は類似した職務で分業化されなければならないという原則」
 支店はいいけど、本店は、「専門家(化)」なんて言える人がいるのかな?そういえば、あるポストの職員は、ITを駆使して仕事をする必要があるのに、パソコンの起動もできないとのこと。毎日若手職員を呼びつけて、毎日起動してもらっている。若い人もえらい迷惑だし、尊敬できないよな。パソコンができないから尊敬できないんじゃなくて、そういった仕事になったらなったで、努力して前向きに取り組もうとしない姿に失望させられる。毎日飲みにいくだけが能じゃないでしょ、たまには自分にお金をかけて、パソコン教室でも行ったら「かっこいい」のに・・・。

「②権限・責任一致の原則」
→各構成員の権限の大きさは、職務を遂行する責任と相応しなければならないという原則
 年配の人は、権限はあるけど責任を取ってない人が多いな。責任をとるような仕事をせずに、1年、2年と流す人も多いかも。逆に、若い人の中には、権限がないのに責任(感)を強く持ってやってる人もいるけど。年配の人だって、若いときは必死に仕事していたはず、そうでもなきゃ、うちの職場で今の席には座れない。では今は「昔取った杵柄」で食べてますってことなのか?自分が若いときに失望した上司と今の自分を比べて恥ずかしくならないのだろうか?「あんな上司にだけはなるまい」と。
「③統制範囲の原則」
→1人の人間が管理できる部下の人数には限界があり、その限界を超えると効率が低下することから、適正な部門規模はこの法則により規定されるとともに、組織の拡大にともなう場合は権限委譲が必要になるという原則
 部下職員が少なすぎ、部下がいない・・・。管理効率が悪い?中間管理職が1段抜かしで管理されている場合もあるから、どうってことないか?

「④命令統一性の原則」
→職位の上下関係において、構成員は常に特定の一人の管理者から命令を受けるようにするという原則で組織行動の統一化を維持するために重要。
 うーん。指揮命令系統が違うのに口出ししてくる人がいたな、しかも指示と言うより思いつきというような内容で。もっと、上で意見交換して出してくれればいいのに。そのときは、仕事が行ったり来たりで、大変だった・・。1年で3年分の仕事をしたな。

「⑤例外の原則」
→経営者(管理者)は日常反復的な業務の処理を下位レベルの者に委譲し、例外的な業務の処理に専念すべきであるとする原則。
 例外を上位者がやる?例外でも、例内でも、下位者がやってるな。だから、下位者の仕事の効率が上がらないんだ。


 中小企業のコンサルティングをする前に、自分の会社のコンサルティングをしなきゃ・・・。
 でも、誰も耳を傾けてくれる人はいないかな・・・?同志を除いて・・・。