プラットフォーム経営

 昨年の第2次試験、事例1でも取り上げられていたプラットフォームビジネス。
 出題されていたのは、顧客メーカーの技術動向や生産動向をA社はいち早く察知し、その原材料の製造委託先を予め探しておいて紹介するというコーディネート事業に関するものであり、その発展系がマッチング型のプラットフォームビジネスと解説されていた。
 セブンイレブンがプラットフォーム事業であると改めて気付いたのはつい最近のこと。
 先日、夜遅くコピー機を利用するため、近くのセブンイレブンに出かけた。
 コピー機は、マルチコピー機化しており、コピーのほか、ファクシミリ、デジカメプリントができる上、電子チケットぴあ、JAL、JTB、バイク保険にもオンラインでつながっている。
 店内にはATMが置かれ、決済サービスに特化しているといいながらも提携銀行は500行を超えているという。
 宅配便の店内受け渡しサービスに、税金等の公的料金の収納代行も行い、ポストを設置し、切手・はがきの販売も行っている。
 本業はもちろん、小売業だ。
 セブンイレブンジャパンは、時代の変化とともに、現在は、「お客さまが欲しい商品を欲しいときに揃えること」、つまり購買代理型小売業を自らのコンセプトとしている(http://www.sej.co.jp/oshiete/kaibou/kaibou03.html)。
 日本全国で1万店以上の店舗を誇り、一日の平均来店者数は約1000人を数えるセブンイレブンジャパン。
 小売業界№1の実力者は、小売業における流通プラットフォームからITやネットワークを使った華麗なるプラットフォーム事業を形成し、勝ち組でありつづけているようだ。