映画「だた、君を愛してる」

 先週最終回を見ていて「功名が辻」の山内一豊の弟役を演じていた玉木宏さんが、映画「だた、君を愛してる」、主人公と気がついた(http://www.aishiteru.jp/index.html)。
 竹内結子×中村獅童で話題になった「いま、会いにゆきます」の市川拓司原作のラブストーリー第2弾だそうで、主題歌は大塚 愛の「恋愛写真」。映画のタイトルも、この曲のサビの部分の歌詞「ただ、君を愛してる」からつけられたそうだ。
 主役は、玉木宏×宮崎あおい
 原作も前作も知らずに見たため、この作品が悲劇であることも知らず、ただただ画像の美しさに魅せられた。
 ストーリーは、大学で知り合い、写真を通じて交流をとっていく誠人(まこと)と静流(しずる)。誠人は同級生のみゆきに惹かれていたが、静流の存在が次第に大きくなっていく。ところがある日、静流が突然、彼の前から姿を消してしまう。その2年後、誠人はNYにいる静流から手紙をもらい、彼女に会うために渡米するが、彼女はもうこの世にいなかった。彼女は恋する(大人になると)と発症するという遺伝子の先天性の病いだったのだ。
 作品を通じた印象は、誠人と静流の趣味として登場する写真が、本作の世界観を象徴する重要な要素となっているのだが、そのふたりが撮影し、自分たちの手で現像する写真が、とにかく美しい。被写体となった緑あふれる自然との対照が見事だったこと。
 悲劇なのに、絵本のようなファンタジックな作品だった。主演の二人に寄るところも大きいのだろう。中には病気の設定に無理があると酷評しているブログもあったから。
 それにしても、宮崎あおいさんという女優は、何ともピュアな女優さんなのだろう。「NANA」で初めて見たが、「NANA2」のハチは別の方が演じると聞いたときは残念だった。
 今年は邦画の動員客数が久しぶりに外国映画を抜いたそうだ。年末年始へ向け、話題の作品も封切りしている。楽しみだ。