たくましく生きる

 1年間、いや早い人では1年半、2度目の受検ならそれ以上の日にちを費やしてきた結果が、今日、発表される。
 2次試験だけ見れば、志を成し遂げる人が2次試験受験者のうち2割で、それ以外の8割の人は、悔しい思いをする。
 1次試験受検時から見れば、約4%しか思いを遂げず、約96%の人は悔しい思いをする。
 言ってみればほとんどの人が、そういうことである。
 unizouも、今日1日、針の筵に座らせられている身だが、謙虚に発表を待つことにしようと思っている。
 いつも、座右の書として手にとって見ることの多い、蒼竜寺住職公方俊良さんの「般若心経 人生を強く生きる101のヒント」【三笠書房刊】。
 その中の、「人は負けながら勝てばいい」に次のように書いてある。

 人生は、常にチャレンジの連続です。チャレンジするたびに、成功したり失敗したりします。成功だけの人生もなければ、失敗だけの人生もないのです。
 成功した人は、転んでは立ち上がり、失敗と成功とを差し引きすれば、成功が一つ多かったために勝ち越したといえましょう。
 多くの成功を願うより、失敗を一つ上回る成功を築くよう目ざすことです。

 そして、松下幸之助氏も、92歳の時に、70年にわたる事業体験をふり返って、「成功しつつ失敗してきたのが、自分の人生のような気がします」と言っているという。

 遠離一切顚倒夢想、究竟涅槃、三世諸仏、般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提
“おんりいっさいてんどうむそう くぎょうねはん さんぜしょぶつ えはんにゃはらみつたこ とくあのくたらさんみゃくさんぼだい”
 一切の迷いを離れて心のやすらぎに至った三世の仏たちも、真実に目覚める知恵によって、完全な悟りを成就されたのである

 試験に受かる、受からないにかかわりなく、人生は修行の道なのだ。
 一切の囚われから離れ、一心に修行をすることが大事だと心に言い聞かせようと思う。
 受からなければ、当然修行の道は続くのだが、受かれば受かったで、修行の道は同じように続くことになるのだから・・・。
 とにかく、たくましく生きようと思う。