過去最高のホンネ

 厚生労働省がまとめた平成17年雇用動向調査結果によると、昨年1年間における入職(採用)者数と離職者数がともに700万人超え過去最高となったことが分かったという記事を雑誌で一ケ月ほど前に読んだ。そんなことをふと思い出させたのが、おとといの日経新聞の土曜版、「NIKKEIプラス1」の何でもランキング。
 何がランキングのテーマかというと、「転職して想定外だったこと」。入職者と離職者が過去最高ということは、当然相当の転職者がその背景にはいることになる。その彼らの生の声がランキングのテーマだったのだ。トップ10は次のとおり。
 1位…社内研修が不十分
 2位…サービス残業が当たり前の職場だった
 3位…ワンマン社長や親会社などの支配が強く、現場に決定権がない
 4位…事前説明にあった仕事に加え、別な業務も任される
 5位…周囲に退職者が多く、将来的な不安がある
 6位…転職者が即戦力として現場からの期待が多すぎる
 7位…事前説明にあった業務内容と実際の仕事内容が違う
 8位…福利厚生の制度が前の会社に比べ整っていない
 9位…仕事量が多く、休日出勤を強いられる
 10位…入社直後から業績悪化に陥った
 ざっとこんな感じだ。
 皆様どう感じますか?やはり思うようになかなかならない厳しい転職事情が現実なのだとunizouは思った。
 キャリアカウンセラーによれば、こんなはずではなかったと思わないよう「働き方に不満を持ったら、すぐに転職ではなく、異動など社内にできることを考えてもいい」とコメントしていた。
 一時的な感傷や不満を理由にするのではなく、社会人、転職者として当然覚悟しておかなければならない事柄を受け入れてもなお転職したいと思えることが転職成功への第1歩なのだ。将来、unizouにもそういう機会がきたときのために今から心しておこう。