安倍新内閣と農業政策
「えっ?」
1人だけ納得いかない人がいた。
ほかにも族銀員と呼ばれる人が内閣にいるのかもしれないが、まさしくこの人は入ってはいけない人だし、そもそも議員ではいけないという人だった。
いつの頃か忘れたが、もうとっくの昔から知っていた。それも、悪い意味で・・・。
安倍新内閣に期待していたので、それがショックだった。
でも、安倍さんの総理大臣初の記者会見が良かったので、とりあえずそのことを考えずにいようとしていた。
もしかして、「毒を制するには毒を持って・・・。」ということかもしれないと・・・。
農業は、補助金や外国からの農産物の規制だけの保護行政だけでは、絶対よくならないとずっと前から感じていた。
不思議なもので、人間は困難なことほどやりがいを感じて、魅力を感じる。そして志がある人は、そういったことに集まってくる。
これは、何にでもいえることのような気がする。
だから、農業も保護政策を取り続ければ、逆に後継者もいなくなり、経営として利益を追求することもなくなると思っていた。
以前にも書いたが、実際、農業は農業後継者がいなくて利益も生まなくなっている。
そういったunizouの意見とは逆行した態度を示していたのが、今回の農林水産大臣に就任した松岡利勝議員だったのである。
親が子に小言をいう、友達に意見をするというのは、その人のことを真剣に考えているからである。
真剣に考えていなければ、そんな小言を言ったり、意見をしたりなんていうことで、悪者にはなりたくないと考えるのが人として普通である。
いい人だと思われたり、適当な関係のままでいたり、そんな態度で接すればいい。
そうすれば、自分だけのことを考えて、不快な気分になることもなく生活していける。
まさしく農業政策に対する松岡新大臣の態度は、農業者保護といいながら、実際は農業者のことを真剣に考えていたとは言えないものだったと感じていた。
保護政策をとることで、その反対給付、支援や資金を得られるといった自己の利益を最優先に考えたものだと思っている。
unizouは、診断士になったら、農業に対しては、もっと魅力的な経営としてやっていける方向性を見つけていきたいと考えている。
そのためには、農業をしている人たちに厳しい現実を伝え、どうすることで活路を見出せるかをきっちり話して、保護行政に頼らない自立した経営となるようコンサルティングしたいと思っている。
その思いが、松岡新大臣のせいで、閉ざされないことを祈っている。
それには、農業者の人たちも、苦しいかもしれないが、甘い汁に乗らないことである。
それは、今だけ甘いのであって、体中に回っていくと、その毒素が体を蝕んでくるという代物になる。アダムとイヴのりんごの木のようなものだと思う。
今は、ただただ、農業が補助金行政のような保護行政に戻らないことだ。
そんな思いでいたら、案の定、「松岡農相収入記載せず パーティー券百万円分」というニュースが流れた。
辞めて欲しいのはやまやまだが、「安倍新内閣の汚点になるのもなんとも言えない・・・。」と感じているところである。
unizouは、食糧安全保障は、生産者の立場で考えるのではなく消費者の視点で考えていくのが、農業経営者にとっても将来的にいいことだと思っている。