受講カード

 ブログ「診断士受験 502教室http://502.jp/」の1次試験までのカウントダウンが、104日10時間17分15秒」となっている。
 診断士講座も、経営情報システムがほぼ終わり、残す講義は経営法務のみとなった。
 受講カードを見ると、一応今までの講義全部に出席の判が押されていて、自分のことながら、良く通ったものだと感心している。子供の頃、夏休みに行われた地域のラジオ体操に行くと、同じようにカードに判を押してくれた。毎日通っていると、ご褒美もあった。それを楽しみにしていた時代だった。今、診断士講座を受けながら、そんな気分に加えて自分から自分に課したことをやり遂げているという喜びも大きい。
 他の人の受講カードを見ると、同じように毎講座欠かさずに出席している人や、飛び飛びの受講になっている人などさまざまである。受講生は老若男女が入り混じっているが、自分の目標に対する意欲が受講カードに現れているようだ。
 受講カードを見ながら、考えたことを書くと・・・。
 診断士講座を受けて、今まで会社で経験してきた仕事の数々に、「こんなことを知っていたら、もっと上手く仕事ができただろうに・・・?」と感じることが多い。すべてが新鮮で、興味のある世界である。「こんなに幅広く、企業の全般に関われる仕事があるのだろうか?」という気持も強い。当初、「2〜3年かけて受かれば良いや・・・。」と思っていたが、今では「早く受かりたい。」と、今までにない自分に変化している。
 しばらくは、診断士を受験するために学習したことを社内で生かしながら、いずれは、自ら企業と関わりが持てるようになったらどんなに嬉しいことか。
 それにしても、同じように講義を受けている人たちの熱心さには感心する。
 受講カードに意欲がにじみ出ている受講生には、もうしばらくすると会社をリタイヤすると思われるような方や、あるいは既にリタイヤした?と思われる方もいる。
 そういったunizouの先輩のような方たちには、尊敬の念を覚える。特にunizouの社内にはそういった人たちが少ないという現状を知っているだけに、世間には向上心を持って人生を送っている方がこんなにいるのかと、「まだまだ世の中捨てたもんじゃない!!!」という感じだ。
 逆に若い人たちの講義中の態度や、講師に質問している姿をみると、目標を持って真摯に取り組んでいる人が多く、世間で言われているような若者だけじゃないという現実にほっとさせられる。
 unizouが、診断士の仕事に興味を持ったのは、以前社内で融資回収の仕事をした経験からである。貸す立場の人間はニコニコして貸し、お客に喜ばれる。しかし、融資回収の仕事となると、ニコニコすることもできず、お客にも喜ばれない。そこには、人間と人間が本当の顔をさらけ出す修羅場が待ち構えている。だから、そんな仕事が嫌いという人も多い。
 しかし、unizouは、そんなときこそ、自分の真価、もっと大きく言えば人間が試されているのだと思っていたし、人間の奥深さや叡智を感じて「楽しい」とまでは言わないが「やりがい」を感じていた。
 そういう時の人間の姿こそ、人生そのものなのである。「禍福は糾える縄のごとし」とか「人間万事塞翁が馬」という言葉があるように、人の人生は、幸せと不幸はより合わせた縄のように表裏一体であり、人の吉兆・禍福は予測しがたいことである。
 企業も、多くの人の人生を寄せ集めた姿であり、当然そこに禍福があり、幸不幸が織り成す人間模様がある。そして、表に表れていることだけでなく、そういったことを感じることができる仕事をしたいと思ったのが、診断士になってみようと思ったきっかけである。
 受講カードは、そういった人たちの力になるため、そして人間の奥深さや叡智を感じられる境遇に少しでも近づくパスポートのようなもの。ほかの受講生が大事にしているように、毎回判をもらって将来も大切にしたいと思っている。