これが支店の生きる道

 最近とても気になることがある。
 支店から照会を受けた案件について調べものをしていると、別の係にも同じ者から同様の照会がなされているということが立て続けにあった。今日もあった。
 unizou自身にも経験がある。
 A役所に家族の住民票や戸籍を取りに行くときのこと。
 いくら家族とは言え、個人情報にうるさい昨今、本人以外の申請で発行してもらえものるか、いささか不安だった。そこで本人以外が請求する際、委任状が必要かどうかをA役所に電話で聞いた。すると答えは不要。なんとなく腑に落ちず、隣りのB役所に聞く。するとこちらは要るという。
 どうしようかと考えた挙句、委任状を作って持っていく。結果は不要だった。
 支店からの照会内容は、これほど簡単なものではないが、それでも二重に照会されていると分かったときは、「ふざけるな!」と怒る反面、支店からみて本社がそんなに頼りない存在であるのかと思い、悲しくなった。二重照会は、頼りない本店をもつ、支店なりのリスクヘッジ策なのかもしれないのだ。
 どうしたら、二重照会をやめさせることができるか。
 重たい案件ほど、調査に時間を要するし、個人的な意見ではなく、本社の意見・回答として支店に示す以上、しかるべき者の決裁を経なければならない。事務量だって相当だ。 人減らしが進められている中、こんな事務量の無駄はない。
 前にも書いたかもしれないが、unizouの会社は、支店はそうでもないが、本店は、上司・部下に関わらず、平均2年で異動している。そして、どこの会社とも一緒で、支店より本店が偉いとされている。しかし、2年ばかりの勤務では、専門性が発揮されるどころか、専門性が培われるかどうかも怪しい。よっぽど、自己管理して、仕事に取組まない限り、精通者になれないような人事制度が良しとされている。イヤな仕事も2年やれば替われる、こう思えばいい会社なのだろうか。そもそも楽チンな仕事なんてあるのだろうか。
 我が社の人事制度には、本当に疑問を持たずにはいられない。