クラシエ、Kracie、暮らしへ

 おととい、「カネボウ」ブランドの日用品と食品、製薬の3事業を展開するカネボウ・トリニティ・ホールディングスが、新ブランド名を7月1日付で「クラシエ(Kracie)」に変更すると発表した。併せて社名も「クラシエホールディングス」と変更する。
 そして、今後、1887年の創業以来使われていたカネボウの商標と社名は、花王が買収した化粧品事業(カネボウ化粧品)にのみ使われることになるそうだ。
 今回の新ブランド名変更する背景には、深刻な経営悪化がある。2004年から産業再生機構の支援を受け、2005年12月にカネボウ化粧品花王に、カネボウ本体はユニゾン・キャピタルなど3投資ファンドに売却されることが決定し、日用品などカネボウの非化粧品部門はカネボウ・トリニティ・ホールディングス事業を行っているが、化粧品以外の「カネボウ」ブランド、社名の使用は2008年1月末までと決められていた。
 そんな中、心機一転の旗印である新ブランド名は、社内公募とアンケートを経て、消費者の生活を豊かにし、快適な楽しい「暮らしへ」という願いを込めて決定したそうだ。
 そして、昨日の朝刊には、社名変更を知らせる一面広告が、主力商品ととも掲載されていた。
 改めて主力商品を見ると、日ごろunizouが愛用している商品も多数目に付く。洗顔フォームの「ナイーブ」(お茶の葉エキス入りがお気に入り)、入浴剤「旅の宿」(にごり湯系が好み)、「甘栗むいちゃいました」(会社の帰りKIOSKで購入すること多々あり)、「葛根湯」(風邪かなっと思ったらすぐ飲みます)etc。
 単なる活字だけのブランド名変更のニュースだと、あまり困った感じはしないが、主力商品付の広告を見たら、いかに普段何気なく使っているものの中にカネボウ製品が含まれていたか気づかされる。
 クラシエにブランド名が変更していることを知らないと、似ている「バッタもん」かと敬遠してしまいそうだ。
 「もっとあなたの暮らしの中へ」でクラシエ、当面はいばらの道かと思うが、再建に期待したい。当然Unizouも上記グッズは使いつづけ、影ながら応援するつもりだ。